「すべての人に、安心でたのしく、おいしい食環境を」
インターナショクナルは、食の視点から多文化共生[*1]社会を推進することを目的に、2006年7月にNPO[*2]を設立しました。日本にも既に200万人を超える「外国人」が定住し、また一方で少子高齢化が進む日本において、アレルギーや信仰上の食事規制を抱えながら不自由な生活を強いられている人も年々増加しています。
日本語がわからない外国人や漢字の読めない子ども、小さな文字が読みにくい高齢者などは、現状の食品原材料表示方法では「自分が食べていいのかどうか」を自主的に判断することができません。そこで私たちは言葉に依存しないユニバーサルデザイン[*3]の原材料表示の手段として、ピクトグラム(絵文字)による食材成分表示を、アレルギーや信仰上の食事規制を持つ外国人などのエンドユーザーと共に開発し、提案・普及する活動を実施しています。
昨年度は上記の原材料ピクトグラム表示を、地域のお祭や大型ライブ会場など11件のイベント模擬店会場へ提案・導入する取り組みや、一般の飲食店のメニューに導入する取り組み、また啓発活動として16件の講演やワークショップ活動を実施し、食の視点から多文化共生社会を推進することを目標に活動しています。
今年度も同様の活動を継続・拡大する一方で、これまで独自で調査・開発・利用してきた原材料ピクトグラムを見直し、より多くの人にとって分かりやすい原材料ユニバーサルデザインの開発と表示基準の統一を、多様な関係機関の皆さまと一緒に考えていきます。
[*1]多文化共生
多文化共生とは国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら地域社会の構成員として共に生きていくことです。
(出典:「多文化共生の推進に関する研究会報告書」2006年3月総務省)
[*2]NPO
「社会の課題を解決すること」と「事業継続のための採算を取ること」を両立させながら、社会貢献活動を第1義目的として活動する非営利の組織(狭義ではNPO法人)のことです。
[*3]ユニバーサルデザイン
使う人の年齢や性別、能力や経験、国籍や文化などの違いに関係なく、同じように使いこなすことができるデザインのことです。


