通信制高校の詳細と現況
自宅で学習? ― 通信制高校とは

通信制高校とは、「高等学校通信教育」といわれるもので、高等学校及び中等教育の後期課程を通信教育で行うものです。
高等学校通信教育に関しては学校教育法に規定が定められています。
全日制の高校とは異なり、毎日学校に登校する必要がなく、主に自宅での自習による学習が中心となります。
郵便やEメールなどでの添削指導を受けたり、定期的なスクーリングによる面接指導を受けたりもします。
学校が設置した学習センターで学習することもできます。
試験によって単位を習得し卒業要件を満たせば高等学校卒業となります。
高校卒業資格が取れる単位制の高等学校

通信制高校では「単位制による教育」という概念で運営されているため、全日制や定時制の高校における学年や進級というものは意味をなしません。
卒業要件を満たすだけの単位を取得すれば最短年限で高校卒業資格を取得することも可能です。
また、多くの通信制高校では、過去に全日制や定時制の高校を中退していても、既に習得した単位については有効としているところがほとんどです。
卒業要件に必要な不足分の単位を取得すればよいので、卒業時期が早まります。
全日制や定時制の高校からの編入も可能です。
入学資格については、満15歳以上で中学校卒業者となっています。
年齢の上限はありません。
全日制や定時制とは異なり、毎日通学する必要がないため高校が離島などに住んでいても教育が受けられます。
欧米を中心に海外では一般的な教育システム

国土の広い海外の先進国では、通信教育による学校教育には長い歴史があります。
オーストラリアでは、無線機をを活用した文字通りの通信性の学校教育が広く行われていました。
現在では、インターネットの普及により通信制の学校教育は格段に進歩しています。
日本においても、芸能人やプロスポーツ選手のなかには通信教育で高校卒業資格を取得したひとが増えています。