課題と目標 事例1:食物アレルギー

カフェに行く機会が少なくなりました

樫根文さん(大阪市内在住/娘が牛乳と卵白のアレルギー)

樫根文さん写真  娘はもともと卵白に対する食物アレルギーを持っていましたが、昨年になって牛乳に対してもアレルギー反応がでるようになりました。アレルギーの症状は比較的軽い方で、卵白もつなぎとして使われているものは食べても大丈夫だと、医者に言われています。

  外食をするときは、和食が中心です。洋食にはたいてい、卵や牛乳が使われているからです。和食を食べる時も、卵が使われているかどうか分からない場合は、用心して食べさせないようにしていました。娘が生まれてからは、カフェや喫茶店に行く機会はほとんどなくなりました。というのも娘はカフェや喫茶店にあるケーキを食べたがりますが、ケーキには卵も牛乳も使われているため食べさせられないからです。卵や牛乳が使われていないケーキもあると思いますが、表示がされていないことが多いので、見ただけでは分かりません。

  昨年、娘を連れて初めてテーマパークに行ったんです。その時は、テーマパーク内で売られている食べ物の中でアレルギー対応のものがあるかどうか、事前に電話で問い合わせました。1週間後にリストが送られてきて、低アレルギーメニューを取り扱っているお店や卵と牛乳を使っていないスナックメニューも少しですがありました。初めから原材料が表示されていれば、事前に問い合わせをする必要がなくていいのにな、とその時は思いました。

  また模擬店の料理だと、明らかに卵が使われている場合は何となくわかるので、それは選ばないようにしています。たこ焼きや焼そばなどに使われるソースなどは、何が含まれているかわかりにくいです。原材料が絵文字で表示してあれば、わざわざお店の人に質問しなくても何が含まれているかわかるので、助かると思います。

食物アレルギー

 食物アレルギーとは、食物に含まれるたんぱく質の免疫学的機序を介して、じんま疹・湿疹などの皮膚症状、下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状、鼻・目粘膜症状、咳・ゼーゼー・呼吸困難などの呼吸器症状など、身体にとって不利益なアレルギー症状が起こる疾患です。ただし、食中毒や乳糖不耐性(牛乳を飲むとおなかがゴロゴロする症状)などは除きます。

 私たちの身体には、身体にとって異物であるもの(抗原またはアレルゲン)が体内に入ったとき、それに対抗する抗体を作って、抗原を排除するシステムが存在します。このシステムの反応を抗原抗体反応とか免疫反応といい、抗原に対して適切に機能すれば、「生体防御」となります。しかし、過剰に反応し、生体防御の範囲を「逸脱」した場合はアレルギーとなるのです。

 アレルギーといえば食物アレルギーの他に、花粉症、金属アレルギー等々が知られています。食物アレルギーは年々増加しており、日本人全体の約12%の人が何らかのアレルギーを保有していると推測されています。日本では、食品衛生法でアレルゲン表示の義務化が2001年より、一年の助走期間をおいて、実施されるようになりました。